「3回目なくしたらクビだぞ!」って言われました

「最近の若者ときたら…」と思うことが、近ごろよくある。きっと私が若い頃にもそう思われていたと思うし、自分は歳を取っても若い人に理解ある人間になろうと思っていたけれど、実際に自分がその立場になってみると…逆にあのとき私のことを「やれやれ」と思っていた人たちの気持ちがよくわかる。

今年入社したばかりの新人くんを見ていると、特にそうだ。出張から戻った部長に対して「ご苦労様でした」と挨拶したり、電話の相手の名前が聞き取れないときに「何様ですか?」と聞いてしまったり、社外の人に「うちの○○部長さんが」と言ってしまったりと、例えを挙げればキリがない。本当に新入社員教育を受けてきたのだろうかと疑問に思ってしまう。私が若いときだってそんなにひどくはなかったはずだ。

しかも彼の天然ぶりは言葉だけでなく、行動にも現れる。10分前出社が当たり前なのに、毎日遅刻かよくてギリギリ出社だ。役職者よりも遅く来るなんてことはザラにある。それによく物を忘れたり失くしたりする。ロッカーのカギなんて、すでに2回は失くしている。「部長から『3回目なくしたらクビだぞ!』って言われました…」と落ち込んでいたけれど、会社の備品であるカギを失くすなんてありえないし、しかも2回となれば、そりゃあ部長だって脅迫まがいのことを言いたくもなるだろう。実際に3回目失くしてもクビにはできないだろうけれど。

そんな彼も大卒の総合職で入社してきたので、短大卒の一般職で入社した私よりも出世していくんだろう。いつか私が新人くんのためにお茶を入れる日だってくるかもしれない。そうなったら出涸らしのうっすーい茶でも入れてやろうかと思っている。